知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

心臓のはたらきのしくみ

心臓は、眠っている間も休みなく、与えられた役割を果たしています。心臓の自律運動はどのようにしておこるのかといいますと、電気パルスになります。右心房の上のほうに同結節と呼ばれる特殊な心筋細胞があり、ここから心臓の筋肉を興奮させて収縮させる刺…

母乳の飲ませ方

1ヶ月頃になると母乳はよく出るようになります。母乳がよく出れば、飲む間隔は自然に規則的になります。はじめは、3時間おきです。3ヶ月頃になると3時間半~4時間の間隔となります。しかし、無理に時間を守るというのは間違いになります。赤ちゃんがお…

感染防止

傷の周囲の皮膚に消毒薬を塗ったあと、目に見える異物はピンセットを使って取り除きます。細かな異物は、過酸化水素水を使うと発生する泡沫により、殺菌と同時に除去することができ、効果的です。過酸化水素水とは、オキシドールのことになります。 消毒につ…

酸素を供給するしくみ

心臓自体も酸素を必要としています。人間の心臓の壁は、縦横に張りめぐらされた筋肉によって繊細な構造になっています。人間の心臓は、心筋専用の血管をもっています。これが、冠状動脈と冠状静脈です。冠状動脈とは、心臓の表面を冠のように走行していると…

赤ちゃんの発育

1,2ヶ月頃になると赤ちゃんの体重はどんどん増えていきます。1日平均で30gくらいは増えていきます。これは1週間の差を平均にしてみます。近年では、赤ちゃんの発育がよくなって3ヶ月で2倍になる子もいます。これも、生まれたときの体重によって違…

止血

大けがによる大量の出血は、ショックや失血死の危険がありますが、少量の出血では、全身的な影響を及ぼすことはまずありません。少量の出血では、傷の中の小さい異物や細菌を流し出す効果があります。あわてて不潔な布や紙を当てて押し込んだりして、傷をそ…

心臓の構造

心臓の役割は、血液を体のすみずみまで、まんべんなく循環させるためのポンプになります。血液は体組織にとって、栄養物のとり入れや老廃物の除去とともに、酸素の供給源として重要です。細胞自体は万一の場合にそなえて、栄養物を貯える能力はもっていても…

赤ちゃんの入浴・衣服

入浴:この時期は、ベビーハウスを用います。日中の暖かいときを選び、授乳して1時間以上たってからにします。着替えの衣服などをそろえて、手順よく、1回10分ぐらいですませます。顔、頭は別に洗うのも良いと思います。石鹸は香料が少ない物を用います…

傷の手当ての基本

傷は、体表を覆っている皮膚や粘膜だけの浅いものから、筋肉、骨、内臓に達する深いものまでありますが、手当の原則は同じになります。傷は、自然に治ろうとするものですから、その治癒機転を妨げないようにすることが大切です。手当の基本は、傷の清浄と消…

しゃっくり

しゃっくりとは、横隔神経が異常な刺激をうけたためにおこる、横隔膜の不随意性のけいれん状態です。急速な吸気とともに声門が閉じて特有な声がでます。しゃっくりの原因は、中枢性の場合と末梢性の場合とありますが、いずれにしても横隔膜への刺激が原因で…

おむつ

おむつは、正方形のものと長方形のものとがあります。当てかたはいろいろありますが、またが、開くように当てることです。またあてを当て、腰をくるむときに、あしをこぶ巻きのようにしないで、動きやすくしてあげます。高さは、おへそがかくれない程度とし…

こむらがえり

こむらがえりは、筋肉が、強く収縮して痙攣し、強い痛みがおこって足が動かせなくなります。水泳中におこるとこわいものになります。よくおこすのは、下腿三頭筋といって、足首の蹴りをする、ふくらはぎの筋肉になります。こむらがえりを起こしたときは、足…

横隔膜ヘルニア

正常の横隔膜は、胸腔と腹腔とを完全にくぎっています。上面は胸膜で、下面は腹膜でおおわれ、食道、大動脈、下大動脈などが通るあなはぴったりしていてすき間がないものです。しかし、横隔膜の発育不全があったり、年をとった加齢で弱くなったり、肥満、妊…

赤ちゃんの睡眠

赤ちゃんは、眠っていることが多いです。睡眠時間を気にするようなことはありません。添い寝ではなく、赤ちゃんをひとりで寝かせます。ペットを飼っている人は、猫が赤ちゃんの側に近寄ることがありますから、気をつけるようにしてください。あと、夜と昼を…

肉ばなれ

急に運動をしたり、激しい運動を繰り返し行ったときに、筋肉繊維の一部が断裂をおこしたものです。スポーツ損傷としては非常に多いものになります。充分な準備運動をし、体がよく温まってから本運動に移るようにしましょう。 運動をしていて肉ばなれをおこし…

横隔膜麻痺

横隔膜神経の障害でおこります。麻痺した横隔膜は上に引き上げられ、しばしば矛盾運動をします。これは、吸気時に上昇し、呼気時に下降します。昔は、肺結核の治療で、横隔神経の捻挫術を行って麻痺をおこさせ、横隔膜を上の方へ引き上げる方法が行われてい…

母乳の出方

母乳で育てることに努力しましょう。母乳は、これから出る量が増えてくるのです。どれくらい出るのかは人によって違いますが、3週間ごろには1日に600mlくらいは出ます。しかし、いちいち哺乳量をはかっても、あまり役には立ちません。赤ちゃんは、お…

脱臼

関節を構成している両側の骨の正しい関係がずれてしまうのが脱臼です。脱臼した関節は急に痛み、動かせなくなり、形も変わってきます。素人がむりに治そうとすると、血管や神経を傷つけてしまいます。よくスポーツをしている人がなりやすいのが、肩関節の脱…

縦隔ヘルニア

縦隔の弱いところは、両側の胸膜が接近している前上部および後下部縦隔です。この弱い部位にすきまができて、肺組織あるいは空気がはいりこんだ状態を縦隔ヘルニアといいます。原因の多くは気胸で、ときに肺嚢胞や肺気腫で一側胸腔の内圧が他側にくらべて高…

異常の発見

皮膚に青あざがある赤ちゃんは珍しくありません。背中一面に青くなっていることもあります。しかし、どんなに大きくても幼児のころには消えます。黄疸は帰宅するころには薄くなっていますが、なかなか消えないとか、強くなってくるようなときは医師に相談し…

つき指

つき指でもっとも多いのは、野球の時、ボールが当たってひとさし指の関節のところで曲がって伸びなくなるものです。放置しておくと、指が変形してしまいます。できるだけ早く医師の診断を受けるようにしてください。軽いつき指で、指の関節を動かすことがで…

縦隔気腫

食道穿孔、肺の外傷、気胸、気腹、あるいは激しいせきにともなって、縦隔内に空気がもれた状態を縦隔気腫といいます。多くの場合、頸部、前胸部の皮下気腫をともない、手で触れるとぱちぱちとした感じがあります。縦隔気腫は、食道鏡、胃鏡、腹腔鏡などの検…

知恵の発達

赤ちゃんのときは、知恵の発達はからだの動きで見当をつけます。笑うとか話しをするとかも大事な目標になります。ただ、こういうことにも個人差がありますから、近くの赤ちゃんと比べて、よけいな心配をしないようにしましょう。おおよその見当としては3ヶ…

ねんざ

運動をおこなっているときに、関節をとめている靱帯をむりにねじったり伸ばしたりすると断裂をおこしたりして、関節に腫れと痛みがおこります。怪我をしたのと同じ方向に関節を動かすと痛みがあり、その反対の方向ではあまり痛みがないのが特徴になります。…

急性縦隔炎

急性縦隔炎の多くは外傷、とくに食道の外傷性穿孔に続発したものです。原因は、内視鏡検査による損傷と、異物を誤飲したときの損傷がもっとも多くなっています。縦隔はリンパ組織に富んでいるので進展は早く、重篤な症状をおこしがちです。高熱を発し、胸骨…

発育のよいわるい

発育がよいか悪いかは、体全体と知恵の発達とを合わせて考えなければなりません。しかし、普通は体重と身長とで見当をつけます。知恵のほうは、運動機能がどこまで進んだかで考えます。体重・身長・頭囲・胸囲については、厚生省が発表した乳幼児身体発育値…

打撲、内出血

仕事昼や歩いている時に強く打ったり、ぶつかったりしたときに、その部分が腫れ、痛みがおこります。腫れが強いときは、内出血がおこっていると考えなくてはなりません。腫れてきたら、なによりも強力に冷すことです。すぐに冷水や氷水で半日ぐらい冷すよう…

縦隔腫瘍

縦隔内のリンパ節、結合織、神経組織、胸線などに発生する腫瘍で、良性のものと悪性のものとがあります。縦隔腫瘍は、かなり大きくなっても症状がでないものです。しかし、腫瘍も縦隔内または付近のほかの臓器を圧迫すると症状がでてきます。一般に良性腫瘍…

発見の見とおし

生まれたばかりの赤ちゃんは、腕に抱かれるほど小さく、自分でお乳を探すこともできません。それが1年もたてば、ものに伝って自分の思うところへ行ったり、ちょっとした言葉を話すようになります。3歳ごろになればいうことをきかなくなり、6歳になれば小…

骨折の応急処置

骨に強い力が加わったとき、変形したり、痛みが強いときは、骨折の可能性があります。骨折は、医師の診断と治療が必要なことは当然ですが、スキーやスノボーでの事故がかなり多いので初期では自分である程度の処置をしなくてはならないことがあります。 骨折…