知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

病気の知識

心臓病のむくみは両下肢におこります

むくみは、うっ血性心不全の微候の一つとして重要ですが、心不全の早期症状ではなく、肺や肝臓のうっ血がかなり進んだ時期に現れる症状であるとともに、心臓以外の病気でもおこる病気です。心臓病のむくみは、両下肢に現れますが、早朝時にはむくみがなく、…

胸部の圧迫感や狭約感

胸がしめつけられる、圧迫される、痛くなるとなると、心配されるのが狭心症です。狭心症は、心臓の筋肉で酸素需要がふえたときにおこる症状なので、脈がふえるとか血圧が上がるとか、心臓にそれなりの負担をかけたときに発生します。精神的、感情的に興奮し…

意味はない脈の乱れ

脈の乱れは、自分で脈をとってはじめて発見する場合と、動悸という症状で気がつく場合とありますが、正規のリズムが、突如として1心拍分だけふれなくなるタイプのものがほとんどで、このタイプの大多数が期外収縮によるものです。期外収縮は、むしろ心臓に…

心臓病について

息切れや呼吸困難になると、心臓病だと思う方が多いと思いますが、これは、かならずしも心臓病の症状ではありません。心臓病で息切れを感じるのは、うっ血性心不全や肺性心の場合です。この場合は、心臓に負担をかけたときに症状が現れますが、安静にしてい…

動悸と病気は無関係です

人間の拍動を左胸部に感じることを動悸といいますが、これは必ずしも心臓病の症状ではなく、心臓に病気のある人が動悸を感じるということは、本来少ないのです。 動悸には2種類あります。一つは、とっとと速く打つ場合で、これが突然に現れ、おさまりかたも…

心臓のはたらきのしくみ

心臓は、眠っている間も休みなく、与えられた役割を果たしています。心臓の自律運動はどのようにしておこるのかといいますと、電気パルスになります。右心房の上のほうに同結節と呼ばれる特殊な心筋細胞があり、ここから心臓の筋肉を興奮させて収縮させる刺…

酸素を供給するしくみ

心臓自体も酸素を必要としています。人間の心臓の壁は、縦横に張りめぐらされた筋肉によって繊細な構造になっています。人間の心臓は、心筋専用の血管をもっています。これが、冠状動脈と冠状静脈です。冠状動脈とは、心臓の表面を冠のように走行していると…

心臓の構造

心臓の役割は、血液を体のすみずみまで、まんべんなく循環させるためのポンプになります。血液は体組織にとって、栄養物のとり入れや老廃物の除去とともに、酸素の供給源として重要です。細胞自体は万一の場合にそなえて、栄養物を貯える能力はもっていても…

しゃっくり

しゃっくりとは、横隔神経が異常な刺激をうけたためにおこる、横隔膜の不随意性のけいれん状態です。急速な吸気とともに声門が閉じて特有な声がでます。しゃっくりの原因は、中枢性の場合と末梢性の場合とありますが、いずれにしても横隔膜への刺激が原因で…

横隔膜ヘルニア

正常の横隔膜は、胸腔と腹腔とを完全にくぎっています。上面は胸膜で、下面は腹膜でおおわれ、食道、大動脈、下大動脈などが通るあなはぴったりしていてすき間がないものです。しかし、横隔膜の発育不全があったり、年をとった加齢で弱くなったり、肥満、妊…

横隔膜麻痺

横隔膜神経の障害でおこります。麻痺した横隔膜は上に引き上げられ、しばしば矛盾運動をします。これは、吸気時に上昇し、呼気時に下降します。昔は、肺結核の治療で、横隔神経の捻挫術を行って麻痺をおこさせ、横隔膜を上の方へ引き上げる方法が行われてい…

縦隔ヘルニア

縦隔の弱いところは、両側の胸膜が接近している前上部および後下部縦隔です。この弱い部位にすきまができて、肺組織あるいは空気がはいりこんだ状態を縦隔ヘルニアといいます。原因の多くは気胸で、ときに肺嚢胞や肺気腫で一側胸腔の内圧が他側にくらべて高…

縦隔気腫

食道穿孔、肺の外傷、気胸、気腹、あるいは激しいせきにともなって、縦隔内に空気がもれた状態を縦隔気腫といいます。多くの場合、頸部、前胸部の皮下気腫をともない、手で触れるとぱちぱちとした感じがあります。縦隔気腫は、食道鏡、胃鏡、腹腔鏡などの検…

急性縦隔炎

急性縦隔炎の多くは外傷、とくに食道の外傷性穿孔に続発したものです。原因は、内視鏡検査による損傷と、異物を誤飲したときの損傷がもっとも多くなっています。縦隔はリンパ組織に富んでいるので進展は早く、重篤な症状をおこしがちです。高熱を発し、胸骨…

縦隔腫瘍

縦隔内のリンパ節、結合織、神経組織、胸線などに発生する腫瘍で、良性のものと悪性のものとがあります。縦隔腫瘍は、かなり大きくなっても症状がでないものです。しかし、腫瘍も縦隔内または付近のほかの臓器を圧迫すると症状がでてきます。一般に良性腫瘍…

血胸

胸腔内に血液が貯留した状態です。外傷でおこることが多いのですが、大動脈瘤の破裂、人工気胸、肺切除術などに続発しておこります。症状は、出血の速度、量によって違います。出血が急速で大量になると胸痛、呼吸困難、ショックをおこします。大量出血やく…

自然気胸

自然気胸は、肺に小さな穴があき、胸膜腔に空気がもれ、肺が圧迫された状態です。このために胸が痛い、息苦しいなどの症状がでます。自然気胸には、いろいろ種類がありますが、この3分の2は、肺に特別な病気や既往症のない自然気胸です。X線検査や打聴診で…

膿胸

膿胸は化膿性胸膜炎ともいい、結核性のものと非結核性のものとにわけられます。結核性膿胸の大部分は、人工気胸、胸膜炎の胸膜穿刺、肺手術など、治療や処置にひきつづいておこるものです。近年では、抗結核剤が進歩しましたので結核性膿胸は少なくなってき…

胸膜炎

胸膜に炎症がおこる病気です。胸膜炎の多くは隣接する臓器、とくに肺の炎症が直接胸膜に波及しておこります。しかし、遠く離れた臓器の炎症が血液などを通じて胸膜に波及することもあります。たとえば、リウマチ熱、リウマチ様関節炎、敗血症などでおこる胸…

気管支狭窄症

気管支内腔に炎症があって狭くなっても、気管支の外からリンパ節や腫瘍で圧迫されても、気管支狭窄症はおこります。気管支狭窄があると、その末梢部は感染をおこしやすく、気管支拡張をおこします。気管支狭窄は気管支造影写真ではじめてわかるのですが、慢…

気管支拡張症

気管支の一部が拡張して広くなる病気で、肺炎のあとに続発したり、蓄膿症のある人におこりやすいものです。慢性のせきと多量のたんがおもな症状で、血たんをおこすこともあります。拡張した部分に感染が加わると、たんの量がふえるだけでなく、汚いたんとな…

気管支炎

気管支炎には、急性気管支炎と慢性気管支炎がありますが、この2つの病気はまったく違う病気です。 ●急性気管支炎:ウイルスや細菌の感染、または、粉麈や刺激性ガスの吸引でおこる気管支の急性炎症で、かぜやインフルエンザのときに併発しやすい病気です。か…

過換気症候群

体が必要としている量以上の空気を吸ったり吐いたりする呼吸の状態を過換気といいます。体が要求している量以下の空気しか肺胞に入らない状態は低換気で、いろいろな肺の病気でおこりますが、過換気はその逆の状態で、肺胞におけるガス交換の行き過ぎ現象に…

肺胞微石症

肺胞微石症は、ほとんど肺全体の肺胞内に、カルシウム、燐を主成分とする微細な結石を形成するまれな病気になっております。病院にいって胸部X線をとると、肺全体に砂をまいたような状態になっているのを確認できます。これは、X線像の所見のわりに症状がき…

肺胞たんぱく症

これは肺胞に、脂質にとんだたんぱく様の物質がたまる、きわめてまれな病気になります。世界でもあんまりなく、日本でもすくないです。胸部X線写真では、両側肺に肺門部から蝶形にひろがるびまん性のやわらかな影をみとめます。症状は、進行性の呼吸困難で、…

肺水腫

肺循環系のうっ血が高度のため、水分が肺胞や肺間質に漏れた状態をいいます。この状態は、僧帽弁狭窄、大動脈弁閉鎖不全、高血圧性心臓病などで、左室の機能が低下した場合におこりやすいものです。この症状は、呼吸困難、喘鳴、起坐呼吸、チアノーゼの怒張…

肺血栓・肺塞栓症

これは、何かの原因で、血液が血管の中で固まると血管はつまってしまいます。このことを血栓といいます。外傷をうけて破れた血管から空気がはいったり、ある臓器のがんでがん細胞が血液中に流れ出たり、ある場所にできた血栓がはがれて肺循環系に流入し、肺…

無気肺

これは、外科手術後に、たんがうまく吐き出せないとき、異物を気道に吸い込んだとき、肺門部の腫瘍やリンパ節が気道を圧迫したとき、または、気管支粘膜が炎症をおこしてはれあがったときなど、気管支が閉じて空気が肺へ流出しないと無気肺がおこります。こ…

非定型抗酸菌症

結核菌に似た、非定型抗酸菌という菌でおこる病気です。これはおもに肺がおかされますが、髄膜、リンパ節、皮膚などもまれに病変をおこします。たんその他の材料を培養し、生えてきた抗酸菌を調べないと発見できません。症状は結核とよく似ております。毒力…

肺サルコイドーシス

サルコイドーシスは、粟粒大ぐらいの淡紅色の結節がたくさんできる病気で肺やリンパ節のほか、皮膚、目、のど、耳下腺、肝臓、脾臓などをおかす原因不明の全身病です。しかし、肺に病変が現れる頻度が高く、胸部X線写真での異常影として発見される場合が多い…