知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

心臓のはたらきのしくみ

心臓は、眠っている間も休みなく、与えられた役割を果たしています。心臓の自律運動はどのようにしておこるのかといいますと、電気パルスになります。右心房の上のほうに同結節と呼ばれる特殊な心筋細胞があり、ここから心臓の筋肉を興奮させて収縮させる刺激が、電気のパルスとして一定のリズムで発生しています。このパルスは、心房を通り、心房と心室との間にある房室結節へ伝えられ、さらに心室内の刺激伝達路をへて順次伝わっていきます。このメカニズムによって、心室が拡張している時期にまず心房が収縮し、心房内へたまった血液を心室へ送り込み、つぎの段階で心室が収縮し、心室内血液が動脈へ送り出されますが、このときに血液の逆流がおこらないよう房室間の弁は閉じられます。