知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

心臓の構造

心臓の役割は、血液を体のすみずみまで、まんべんなく循環させるためのポンプになります。血液は体組織にとって、栄養物のとり入れや老廃物の除去とともに、酸素の供給源として重要です。細胞自体は万一の場合にそなえて、栄養物を貯える能力はもっていても酸素を貯える手段を持ち合わせていないからです。人間は、酸素なしでは3分以上は生き続けられないのです。そのために、効率のすぐれた肺という呼吸装置を必要とします。肺循環には心臓の右側の心房と心室が必要であり、体循環のためには左側の心房と心室が必要になります。血液を押し出す原動力は心室の収縮になります。心房は、心室が収縮している時期に心臓へかえってくる静動脈を一時ためておくのがおもな役割になっております。心臓の内面は、心臓内で血液がかたまらないように平滑な心臓膜でおおわれ、心臓全体は心外膜で保護されております。