知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

2016-01-01から1年間の記事一覧

顔の怪我

顔に怪我をすると、初期治療が適切にされないと、目・鼻・耳・口などの機能が損なわれるだけでなく、日常の生活を営むうえで大きなハンディキャップになります。顔に大きな怪我をしている場合は、全身状態も速やかに判断することが大切ですが、気道の確保と…

無気肺

これは、外科手術後に、たんがうまく吐き出せないとき、異物を気道に吸い込んだとき、肺門部の腫瘍やリンパ節が気道を圧迫したとき、または、気管支粘膜が炎症をおこしてはれあがったときなど、気管支が閉じて空気が肺へ流出しないと無気肺がおこります。こ…

産後の注意

お産にかかったかなりの時間で、心身ともにぐったりと疲れていますので、お産の後は、疲労回復にはぐっすり眠ることが大事です。しかし、安静にしすぎてて、いつまでも寝たままでは、かえって回復が遅れてしまい、食欲もでてきませんので、ゆっくりでいいの…

頭に怪我して意識がないとき

傷の部分に清潔なタオルを当て、軽く縛って救急車を呼びます。頭を打った直後、数分間意識を失い、すぐに回復するのは脳振盪といって、あまり心配はないです。意識がいったん回復したのち、頭痛がおこり、やがて意識がおかしくなり、吐いたりするときは、内…

非定型抗酸菌症

結核菌に似た、非定型抗酸菌という菌でおこる病気です。これはおもに肺がおかされますが、髄膜、リンパ節、皮膚などもまれに病変をおこします。たんその他の材料を培養し、生えてきた抗酸菌を調べないと発見できません。症状は結核とよく似ております。毒力…

産後の発熱

産後に多いのが発熱があります。産後3~4日してから微熱がでるのは、ほとんどは乳線がはれたり、軽い膀胱炎や尿道炎のためで心配はいりません。でも、38度以上も熱があるようなら、注意してください。乳腺炎や腎盂腎炎、あるいは子宮にばい菌が感染した…

頭が怪我して出血している

人間の頭皮には血管の網のようなもので、しかもすぐ下に硬い頭蓋骨があるので、頭をぶつけると簡単に避けてしまい、ひどい出血をおこします。あわてずに清潔な布を当て、圧迫止血して、外科か脳神経外科にいって傷の処置を受けます。赤ちゃんと幼児では、出…

肺サルコイドーシス

サルコイドーシスは、粟粒大ぐらいの淡紅色の結節がたくさんできる病気で肺やリンパ節のほか、皮膚、目、のど、耳下腺、肝臓、脾臓などをおかす原因不明の全身病です。しかし、肺に病変が現れる頻度が高く、胸部X線写真での異常影として発見される場合が多い…

乳汁分泌

妊娠中は乳房がよく発育しますが、乳汁の分泌はみられず、分娩後になってはじまります。これは、胎盤とそのホルモンにあります。妊娠中は、下垂体前葉にある催乳ホルモンは、胎盤から出る卵胞ホルモンによって抑制されていますが、胎盤娩出後は、卵胞ホルモ…

意識がはっきりしていて外傷がないとき

赤ちゃんや幼児の場合、顔色が悪くなり、眠気がさして眠り込んだりすることがあります。眠りから覚めて吐いたり、水を飲んだり、食事をしたあとで吐く場合もありますが、いずれもしばらくすると元気になります。大人でも頭を打ったあとで真っ青になり、吐き…

肺真菌症

これは、カンジダ・スペルギルスなどのカビの増殖によっておこる病気です。このカビは、人体の中に常在しているものなので、ふつうはカビに対する免疫があるのですが、多数増殖すると肺真菌症をおこします。体の抵抗力が低下しても発病します。ほかの病気で…

子宮復古

産後は母体の復旧修理作業と同時に、母乳の分泌という作業が行われます。普及作業のとくにめだつのは子宮で、お産の直後は人の頭ほどあったものが、1週間でこぶしより小さくなってしまいます。お産した日か翌日に陣痛のような痛みがあるのは、子宮が収縮し…

意識を失ったとき

意識を失うと舌根がのどの奥に落ち込んだり、吐物がつまったりして気道をふさぎ、窒息する危険があります。まず、気道の確保を優先し、呼吸が止まっていたら人工呼吸を、出血があれば止めます。衣服をゆるめ、昏睡体位にし、毛布やコートなどを掛けて救急車…

肺化膿症

細菌感染によって肺に化膿性の炎症をおこし、肺組織の欠損をともなう病気です。この病気になると、寒気やふるえとともに高熱がでて、褐色の汚いたんがでてくるようになります。X線写真で空洞をみとめますが、結核の場合と違って空洞壁は厚く、その周囲に浸潤…

産後の経過の状態

お産は1週間もすれば、外見は普通の人と変わらなくなります。お産で何倍にも伸びた子宮の筋肉や傷ついた産道は、1週間の入院生活をおくれば元に戻りますが、妊娠前の状態になるには、だいたい8週間くらいはかかると思ってください。無理せず、時間をかけ…

ショックの予防・処置

人間が外傷をうけたとき、ショック状態になることがあります。出血や激しい痛みなどで急に循環不全がおこり、血管を流れる血液の量が減るためです。ショックを起こすと顔面蒼白となって倒れ、ひたいに冷や汗をかき、息もあえぐような呼吸になり、脈もよわよ…

びまん性間質性肺炎

肺胞をつつむ線維で、結合織とよばれる部分が異常に増加した状態です。古いゴム風船が弾力性を失って硬くなり、伸びにくくなった状態です。肺胞毛細管膜も厚くなるため、酸素の通過がうまくいかなくなり肺胞と肺毛細血管の間のガス交換が行われにくくなりま…

無痛分娩

分娩の推進力となっている陣痛のため、お産にはこれにともなう痛みがつきものです。この痛みを少しでもやわらげ、痛みを軽くしたいのは女性の夢でもあります。この痛みを取り除き、楽にお産をするのが無痛分娩です。これには、薬を用いるものと、心理効果を…

大出血の救急手当

人が交通事故にあって出血をみたら、慌てないことが大切です。通常の人は、出血を見慣れていないので、出血量を過大に考えてしまいます。まず、落ち着いて正確な止血をし、出血を最小限にくい止めてください。出血がひどいときは、寝かせて脚を少し高くしま…

塵肺

塵肺は、職場で粉麈を吸引することによって発生する肺のびまん性の綿維化です。肺の綿維組織がふえて肺が硬くなり、肺の伸展性が障害されます。このために肺胞への空気の出入りが悪くなり息切れがおこります。麈肺は吸引する粉麈の種類により重症度に差がで…

帝王切開

帝王切開とは子宮を切開して、胎児を人為的に娩出させる方法です。あと少しの辛抱でお産がすむというのに、痛いから帝王切開をとせがむ産婦がいますが、帝王切開はあくまでも邪道ということを知っておいてください。一度帝王切開すれば、次回もおそらく帝王…

異物による窒息

異物で気道がふさがれると、唇や顔色が真っ青になり、ほうっておくと窒息死します。気道の一部がふさがれたときは、せきと一緒に吐き出されることがありますが、出ない時にせきこんだり、呼吸のたびにゴロゴロさせます。異物が気道の入り口にある時は、片手…

肺嚢胞症

肺胞が異常にふくれて嚢胞をつくった状態です。肺嚢胞の多くは先天性のもので、肺胞の内圧が高いため円形にふくれてみえます。小さな肺嚢胞は自覚症状がありません。偶然にX線撮影をしたときにみつけられます。嚢胞が大きい時は、周囲の肺胞や気管支を圧迫し…

お産の準備

安産するためには、妊娠中から万全の準備が必要です。お産の準備には物質的な面もそうですが、精神的な面の準備も忘れないでください。分娩にたいする不安や恐怖をなくすために妊娠中に分娩に関する正しい知識を習得し不安感をもたないようにいたしましょう…

乳幼児がのどをつまらせたとき

ピーナッツ、おもちゃ、ヘアピンなどを口の中にいれて転んだり、驚いたり、急に泣いたりするときによく誤飲します。飲み込んだ直後に激しくせきこみ顔や手足が青くなりゼーゼーしている時は気道に異物が入っております。こんなとき慌ててのどに指をつっこみ…

肺気腫

これは、肺がふくらんで肺内の空気量が増加した状態をいいます。肺が弾力性を失って、古いゴム風船が伸びっぱなしになったような感じです。この状態になると呼吸困難、息切れをおこし、慢性気管支炎や気管支ぜんそくになったりします。肺は年齢とともに老化…

分娩について

妊娠中に子宮内で成長してきた胎児は時期がくれば娩出力という強い力が子宮に働いて外界に押し出されてきます。これを分娩といいます。分娩の予想があれば便利ですが、これを見極めるのは難しく分娩の予定日しかわからないのでお医者様から言われた予定日も…

水に溺れたとき

水に溺れた時は、川や海から引きあげたら、すぐに人工呼吸をはじめます。このときあせって助けを呼びに行ったり水をはかせようとして時間を無駄にしないでください。人工呼吸は溺れた人が規則正しい呼吸をするまで行ってください。他の人が救急車を呼びに行…

肺結核

肺結核は昔は、日本の国民病といわれてきて死亡率も1位でした。しかし長年の研究で結核対策のレールが敷かれ多くの抗結核剤ができるようになり大幅に減りました。今では、結核は早く発見できれば怖くない病気となりました。定期健診をしっかりと受けていれば…

妊娠

妊娠は、女性の卵子が男性の精子と卵管で受精することから始まります。受精した卵子は卵管から子宮にむかって移動し、子宮の内膜につき、ここで赤ちゃんにまで成長します。月経の遅れとつわりの症状は妊娠の最初の知らせで、乳房の変化もこのころ現われてき…