知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

植物によるかぶれ

植物にさわることで、赤いブツブツができたり腫れたりすることがあります。原因ともなる植物にさわった手はなんともないのに、その手が触れた場所に症状が現れることがあります。かぶれは、植物にふれたことでおこります。こんなときは、すぐに触った手と、…

肺性心

肺の機能的、器質的な病気によって右心室肥大になったもので、左心側の病気や先天性心奇形がない場合を肺性心と呼んでいます。機能的な病気は、呼吸中枢障害をいいますが、頻度の場合からは、肺実質の病変であることが多く、こちらは、慢性肺性心のかたちを…

赤ちゃんのはじめの食品

離乳を始める1ヶ月くらい前に、果汁やスープでお乳以外の味を食べさせてならしていきます。果汁は、2ヶ月ごろから与えますが、嫌がった場合は無理に食べさせないでいいです。スプーンで与えるようにして、徐々に覚えさせていきます。 離乳食は、スープのよう…

蛇に咬まれた時

毒蛇に咬まれたときは、2枚の鋭いカミソリで切られたような小さい牙のかみ傷あり、みるみるうちに強い痛みが広がってきます。すぐに赤く腫れあがり、どんどん上のほうにひろがっていきます。手当が遅れると大変な状態になってきます。 傷口の上位部、手や足…

心臓弁膜症

心臓の弁膜が開閉運動に支障をきたした状態で、心臓の送血効率が低下してきます。弁膜の開放がうまくいかない状態を狭窄症と呼び、閉鎖がうまくいかない状態を閉鎖不全と名づけます。心臓の弁膜は、僧帽弁、大動脈弁、肺動脈弁、三尖弁の四つがありますから…

赤ちゃんの離乳

母乳は、赤ちゃんにとって最良の栄養物ですが、いつまでも母乳で育てることはできません。赤ちゃんが大きくなるにつれて、母乳では栄養が不足してきます。貧血もおこり、抵抗力も少なくなります。赤ちゃんもかんで食べることを好むようになってきます。しか…

犬に噛まれてしまったら

犬に噛まれてしまったときは、傷の処置も必要ですが、飼い主に狂犬病の予防注射を受けているかどうかを聞いてください。予防注射を受けていれば狂犬病ではないことが確認できます。しかし、噛んだ犬をみて異常があったり、不審な死を遂げるようなことがあっ…

狭心症

心臓の筋肉が酸素不足になったときに、胸がしめつけられるような痛みがきます。この症状が狭心症といわれてきました。心筋の酸素不足が問題な時に、心筋の一部が壊死をおこしてしまいますが、これを心筋梗塞とよび、程度が軽かったために、心筋になんの変化…

赤ちゃんの体の発育

赤ちゃんは、1ヶ月までに体重は約2kg増え、3ヶ月くらいになると、生まれたときの体重の2倍になります。この時期は、発育が一番目立つときになります。4ヶ月頃になると、首がしっかりとしてきます。5ヶ月をすぎるころになると、お母さんの膝の上ではねます…

動物に咬まれた時の対処方法

動物の歯による傷は、小さくても組織の挫滅を伴ううえに、口の中はいろいろな細菌の巣窟になっているので、感染をおこすことが多いです。犬には狂犬病の、鼠には鼠咬症の心配があり、毒蛇に咬まれると生命の危険さえあります。 動物に咬まれた時は、血をとめ…

チアノーゼは心臓の奇形や機能低下の症状

チアノーゼとは酸素が少なく炭酸ガスがたくさん含まれた血液の色を、皮膚の表面から見るとき、紫色がかった色調を呈す状態をいいます。くちびるや爪にもっとも敏感に観察されるものです。 肺での換気障害によるチアノーゼは酸素吸入で改善しますが、そのほか…

赤ちゃんの衣服・日光浴

衣服についてですが、1ヶ月を過ぎると、だんだんと体温の調節ができるようになります。寒いときも厚着にしないように気をつけます。お母さんと同じ程度でよいとおもいます。寝ている生活になっていますので、靴下はいりません。 日光浴についてですが、戸外…

靴ずれ

皮膚の一部が硬い履き物でこすられると炎症がおこり、水分がそこに集まって小さい水ぶくれができて、押されて痛みます。このままにしておくと、こすられて、水ぶくれは破れて、強い痛みがきます。これは、手足に汗をかきやすい人に多いそうです。 なってしま…

心臓病のむくみは両下肢におこります

むくみは、うっ血性心不全の微候の一つとして重要ですが、心不全の早期症状ではなく、肺や肝臓のうっ血がかなり進んだ時期に現れる症状であるとともに、心臓以外の病気でもおこる病気です。心臓病のむくみは、両下肢に現れますが、早朝時にはむくみがなく、…

調乳

粉乳によって、調乳する割合が13%と14%とがあります。しかしそれぞれの粉乳に、その濃度に応じたスプーンが添付されていますから、そのスプーンで調乳すれば、決められた濃度のミルクができあがります。他のスプーンを使ってはいけません。調乳は、授…

なま爪をはがしたとき

爪だけが綺麗に剥がれたときは、剥がれた爪をよく洗い、消毒をしてもとの位置に戻し、包帯などで圧迫固定をして、外科にかかります。戻された爪が爪母や爪下床を保護し、副木の役割をはたします。爪がひどく挫滅したときや、爪が裂けた場合は、爪母、爪下床…

胸部の圧迫感や狭約感

胸がしめつけられる、圧迫される、痛くなるとなると、心配されるのが狭心症です。狭心症は、心臓の筋肉で酸素需要がふえたときにおこる症状なので、脈がふえるとか血圧が上がるとか、心臓にそれなりの負担をかけたときに発生します。精神的、感情的に興奮し…

粉乳

国産の育児用粉乳は、4種類あります。調乳したときのタンパク質、脂肪、糖質などの内容は、会社によって違いがあります。調乳したミルクの成分は、昔の粉乳と比べて薄くなっている点に、気をつけてください。昔のようにミルクが濃すぎるということはなくな…

すり傷の手当て

地面やコンクリートにすりつけてできた傷は、浅くても痛みが強く、また、泥や砂利などが付着し、細菌によって汚染されています。傷ができたら、水道の水と石鹸を使って汚れを洗い流し、オキシドールで消毒してから減菌ガーゼでおおいます。 にじみでた血液や…

意味はない脈の乱れ

脈の乱れは、自分で脈をとってはじめて発見する場合と、動悸という症状で気がつく場合とありますが、正規のリズムが、突如として1心拍分だけふれなくなるタイプのものがほとんどで、このタイプの大多数が期外収縮によるものです。期外収縮は、むしろ心臓に…

人工栄養の注意

人工栄養は牛乳でなく、育児用粉乳でします。粉乳で赤ちゃんに与えるミルクを作るのを調乳といいます。調乳は正しい量でしなければいけません。粉乳によって、溶かす量が違いますから気をつけましょう。人工栄養のときは、とくに衛生に気をつけます。調乳の…

刺し傷の手当

刺し傷は、傷口が小さく、止血が少ないので油断しがちですが、傷が深くて血管・神経が傷ついていると大変です。また、針や刃先の折れた物、泥などが傷の中に入り、化膿したり、破傷風にかかったりする危険もあります。傷口をよくみて調べてください。 傷口を…

心臓病について

息切れや呼吸困難になると、心臓病だと思う方が多いと思いますが、これは、かならずしも心臓病の症状ではありません。心臓病で息切れを感じるのは、うっ血性心不全や肺性心の場合です。この場合は、心臓に負担をかけたときに症状が現れますが、安静にしてい…

哺乳量測定

母乳がどれくらい出ているかを調べるのは、手でしぼったのではわかりません。赤ちゃんに吸ってもらわなければ、ほんとうの量は、わかりません。まず、赤ちゃんの体重をはかっておいて、母乳を吸わせ、ふたたび体重をはかります。前後の体重の差が哺乳量にな…

切り傷、裂け傷の手当

刃物、ガラスなどの鋭利なもので切った傷は、出血は多いのですが、痛みは比較的軽いのが特徴になります。鉈のような刃先の鈍いものや、硬いものでたたき切られたような傷では、出血が少ないわりに痛みが強いものです。 傷ができたら、水道水と石鹸で傷口の汚…

動悸と病気は無関係です

人間の拍動を左胸部に感じることを動悸といいますが、これは必ずしも心臓病の症状ではなく、心臓に病気のある人が動悸を感じるということは、本来少ないのです。 動悸には2種類あります。一つは、とっとと速く打つ場合で、これが突然に現れ、おさまりかたも…

母乳不足

母乳が充分に出ないのに気がつかないでいてはいけません。次のようなことがあったら、気をつけましょう。 1)母乳をいつまでも吸っていて赤ちゃんが離さない。母乳は吸うほどたくさん出てくるというものではありません。はじめの5分間くらいで半分くらいは…

傷の保護

傷の洗浄と消毒が終わったら傷を閉じ、ガーゼや包帯などでおおって保護し、自然治癒を助けます。開いた傷口は、浅くて小さい傷なら絆創膏やガーゼ付きの絆創膏を使って寄せ合わせます。その上から減菌ガーゼでおおいます。この処置で外気の刺激を避け、痛み…