知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

横隔膜ヘルニア

正常の横隔膜は、胸腔と腹腔とを完全にくぎっています。上面は胸膜で、下面は腹膜でおおわれ、食道、大動脈、下大動脈などが通るあなはぴったりしていてすき間がないものです。しかし、横隔膜の発育不全があったり、年をとった加齢で弱くなったり、肥満、妊娠などになったときは、胸腔と腹腔の間に交通が生じることがあります。こうになると、胸腔内圧はつねに陰圧となり、腹腔内圧は、陽圧となりますので腹腔内蔵器は横隔膜のすき間を通って胸腔内に押し出されます。