知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

心臓の構造

心臓の役割は、血液を体のすみずみまで、まんべんなく循環させるためのポンプになります。血液は体組織にとって、栄養物のとり入れや老廃物の除去とともに、酸素の供給源として重要です。細胞自体は万一の場合にそなえて、栄養物を貯える能力はもっていても酸素を貯える手段を持ち合わせていないからです。人間は、酸素なしでは3分以上は生き続けられないのです。そのために、効率のすぐれた肺という呼吸装置を必要とします。肺循環には心臓の右側の心房と心室が必要であり、体循環のためには左側の心房と心室が必要になります。血液を押し出す原動力は心室の収縮になります。心房は、心室が収縮している時期に心臓へかえってくる静動脈を一時ためておくのがおもな役割になっております。心臓の内面は、心臓内で血液がかたまらないように平滑な心臓膜でおおわれ、心臓全体は心外膜で保護されております。

 

 

 

 

 

赤ちゃんの入浴・衣服

入浴:この時期は、ベビーハウスを用います。日中の暖かいときを選び、授乳して1時間以上たってからにします。着替えの衣服などをそろえて、手順よく、1回10分ぐらいですませます。顔、頭は別に洗うのも良いと思います。石鹸は香料が少ない物を用います。入浴の後は、目をふき、耳や鼻も掃除します。口の中をふいてはいけません。

 

衣服:この時期の赤ちゃんは、まだ、体温の調節が上手にできません。寒い時期には、少し多めに着させます。何枚着せて、ふとんを何枚かけるかということは、室温によって決めなければいけません。暖房しているのに、冬だから多く着せるというのではいけません。目安としては、お母さんより1枚多く着せる程度にしてあげましょう。

傷の手当ての基本

傷は、体表を覆っている皮膚や粘膜だけの浅いものから、筋肉、骨、内臓に達する深いものまでありますが、手当の原則は同じになります。傷は、自然に治ろうとするものですから、その治癒機転を妨げないようにすることが大切です。手当の基本は、傷の清浄と消毒をして感染を防ぐこと、異物や、回復不能な組織を取り除くこと、出血を止めること、縫合すること、ガーゼで保護して傷を汚さないことなどになります。家庭での応急処置としてできることは、傷の程度によっておこなってください。

しゃっくり

しゃっくりとは、横隔神経が異常な刺激をうけたためにおこる、横隔膜の不随意性のけいれん状態です。急速な吸気とともに声門が閉じて特有な声がでます。しゃっくりの原因は、中枢性の場合と末梢性の場合とありますが、いずれにしても横隔膜への刺激が原因です。胃の膨満、胃拡張などは末梢性刺激の原因となり、脳炎脳出血、脳腫瘍などは中枢性刺激をおこします。多くは、一過性のもので自然にとまります。急いで食事をしたときにしばしばおこりますが、ふつうは数分で自然にとまり、無害です。しかし、長くつづくときは原因を確かめて、それにたいする原因療法を行ないます。

おむつ

おむつは、正方形のものと長方形のものとがあります。当てかたはいろいろありますが、またが、開くように当てることです。またあてを当て、腰をくるむときに、あしをこぶ巻きのようにしないで、動きやすくしてあげます。高さは、おへそがかくれない程度とします。おむつカバーは通気性のよいものにします。新生児のころは、たびたびおむつを交換するならば、おむつカバーをつけないでもよいのですが、おしっこの量が多くなれば使用します。おむつは、30組くらい、おむつカバーは3枚くらい準備しておきます。新生児では1日に20回以上おむつを汚すことが珍しくありません。おむつを換えるときは、お湯でよくふきます。おむつもおむつカバーも洗濯したあとは、日光に充分当てます。