知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

横隔膜ヘルニア

正常の横隔膜は、胸腔と腹腔とを完全にくぎっています。上面は胸膜で、下面は腹膜でおおわれ、食道、大動脈、下大動脈などが通るあなはぴったりしていてすき間がないものです。しかし、横隔膜の発育不全があったり、年をとった加齢で弱くなったり、肥満、妊娠などになったときは、胸腔と腹腔の間に交通が生じることがあります。こうになると、胸腔内圧はつねに陰圧となり、腹腔内圧は、陽圧となりますので腹腔内蔵器は横隔膜のすき間を通って胸腔内に押し出されます。

赤ちゃんの睡眠

赤ちゃんは、眠っていることが多いです。睡眠時間を気にするようなことはありません。添い寝ではなく、赤ちゃんをひとりで寝かせます。ペットを飼っている人は、猫が赤ちゃんの側に近寄ることがありますから、気をつけるようにしてください。あと、夜と昼を間違えて、夜中にお乳をほしがることがありますが、これは、そのうち治ってきます。おむつカバーは、通気性のよいものにしましょう。新生児のころは、たびたび、おむつを交換するようでしたら、おむつカバーをつけなくてもいいですが、おしっこの量が多くなれば使いましょう。おむつを換えるときは、お湯でよくふきます。おむつもおむつカバーも洗濯したあとは、日光に充分当てます。

肉ばなれ

急に運動をしたり、激しい運動を繰り返し行ったときに、筋肉繊維の一部が断裂をおこしたものです。スポーツ損傷としては非常に多いものになります。充分な準備運動をし、体がよく温まってから本運動に移るようにしましょう。

運動をしていて肉ばなれをおこした筋肉をゆるめるようにし、押すと痛いところ、力を入れようとすると痛むところを中心に、すぐ冷やし、安静にします。肉ばなれも程度によっては後遺症を残すことがありますので注意してください。

横隔膜麻痺

横隔膜神経の障害でおこります。麻痺した横隔膜は上に引き上げられ、しばしば矛盾運動をします。これは、吸気時に上昇し、呼気時に下降します。昔は、肺結核の治療で、横隔神経の捻挫術を行って麻痺をおこさせ、横隔膜を上の方へ引き上げる方法が行われていたと言われております。原因は、脊髄前角炎、脊髄炎、縦隔・胸膜のがんなどで横隔膜神経が障害を受けたときにおこります。

母乳の出方

母乳で育てることに努力しましょう。母乳は、これから出る量が増えてくるのです。どれくらい出るのかは人によって違いますが、3週間ごろには1日に600mlくらいは出ます。しかし、いちいち哺乳量をはかっても、あまり役には立ちません。赤ちゃんは、お腹がいっぱいになれば寝てしまいます。母乳は、だんだんでるようになりますが、人によっては母乳のでかたが少なくなるお母さんもいます。それでも焦らずに、赤ちゃんに吸わせてみましょう。この時期は、お母さんも栄養をとり、家事で疲れすぎないようにしましょう。