知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

心臓ぜんそくとは

ぜんそくとは、発作性におきる呼吸困難をさした名称で、その原因が心臓にあるとき、心臓ぜんそくと呼びます。急性左室不全をおこし、急激に肺うっ血が発生した状態です。これになりやすいのは、急性心筋梗塞、大動脈弁膜症、高血圧などがあるときにおきやすいです。心臓ぜんそくのときに、喘鳴がおこるのは、肺うっ血による反射的な気管支収縮によるもので、普段から慢性気管支炎やアレルギーをもつ人におこりやすいものです。症状が軽い場合には、床から起き上がって外気を吸うだけで楽になります。上半身を起こしただけで肺のうっ血が下半身へ回されますから、夜間呼吸困難を繰り返す場合には、上半身を斜めにした姿勢で寝るのがよいと思います。