知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

心臓病について

息切れや呼吸困難になると、心臓病だと思う方が多いと思いますが、これは、かならずしも心臓病の症状ではありません。心臓病で息切れを感じるのは、うっ血性心不全や肺性心の場合です。この場合は、心臓に負担をかけたときに症状が現れますが、安静にしているときは症状がとれるという特徴があります。階段を昇ったり、坂道を歩いたりすると息切れを覚えるということは、心臓病の初期症状として重要なものの一つです。肥満者は、横隔膜呼吸がうまくいかないので、肺活量が少ないうえに、脂肪のぶんだけ、余分の重荷を背負っているのと同じ理屈になりますから、心臓に病気がなくても、このような症状がおこります。