意識がはっきりしていて外傷がないとき
赤ちゃんや幼児の場合、顔色が悪くなり、眠気がさして眠り込んだりすることがあります。眠りから覚めて吐いたり、水を飲んだり、食事をしたあとで吐く場合もありますが、いずれもしばらくすると元気になります。大人でも頭を打ったあとで真っ青になり、吐き気がおこったり、数回吐くことがありますが、安静にしていると落ち着きます。こぶができているときは、冷水タオルで冷やします。3日くらいたっても、腫れがひかないときは、骨膜の下に出血していますので病院につれていってあげてください。
意識を失ったとき
意識を失うと舌根がのどの奥に落ち込んだり、吐物がつまったりして気道をふさぎ、窒息する危険があります。まず、気道の確保を優先し、呼吸が止まっていたら人工呼吸を、出血があれば止めます。衣服をゆるめ、昏睡体位にし、毛布やコートなどを掛けて救急車を待ちます。
昏睡体位のとりかたは、体を横向きにし、上の方の脚を前に出します。上になった腕も折り曲げて、うつぶせに転がるのを防ぎます。吐物で窒息しないように顔を横向けにします。