知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

乳汁分泌

妊娠中は乳房がよく発育しますが、乳汁の分泌はみられず、分娩後になってはじまります。これは、胎盤とそのホルモンにあります。妊娠中は、下垂体前葉にある催乳ホルモンは、胎盤から出る卵胞ホルモンによって抑制されていますが、胎盤娩出後は、卵胞ホルモンの急減にともない、催乳ホルモンが活動を開始し、乳汁分泌がはじまります。この乳汁分泌には甲状腺ホルモンや、副腎皮質ホルモンも関係していますので、これらのホルモンの影響力も無視できません。また、乳汁分泌には、児の吸引刺激、母体の精神的状態なども関与しますので、誰でも充分な量の乳汁分泌があるとは限りません。

意識がはっきりしていて外傷がないとき

赤ちゃんや幼児の場合、顔色が悪くなり、眠気がさして眠り込んだりすることがあります。眠りから覚めて吐いたり、水を飲んだり、食事をしたあとで吐く場合もありますが、いずれもしばらくすると元気になります。大人でも頭を打ったあとで真っ青になり、吐き気がおこったり、数回吐くことがありますが、安静にしていると落ち着きます。こぶができているときは、冷水タオルで冷やします。3日くらいたっても、腫れがひかないときは、骨膜の下に出血していますので病院につれていってあげてください。

肺真菌症

これは、カンジダ・スペルギルスなどのカビの増殖によっておこる病気です。このカビは、人体の中に常在しているものなので、ふつうはカビに対する免疫があるのですが、多数増殖すると肺真菌症をおこします。体の抵抗力が低下しても発病します。ほかの病気で抗生物質を長期使用すると、このカビが増殖しはじめます。抗生物質を使うと、薬が効く細菌は、死滅しますが、効かない菌は増殖していきます。医療によってもおこってくる病気があるということを知っておいてください。肺真菌症が発病すると、咳と痰がおもな症状で、舌が黒くなってきたりもします。人によっては血たんがでることがあります。

子宮復古

産後は母体の復旧修理作業と同時に、母乳の分泌という作業が行われます。普及作業のとくにめだつのは子宮で、お産の直後は人の頭ほどあったものが、1週間でこぶしより小さくなってしまいます。お産した日か翌日に陣痛のような痛みがあるのは、子宮が収縮し小さくなるための痛みです。

意識を失ったとき

意識を失うと舌根がのどの奥に落ち込んだり、吐物がつまったりして気道をふさぎ、窒息する危険があります。まず、気道の確保を優先し、呼吸が止まっていたら人工呼吸を、出血があれば止めます。衣服をゆるめ、昏睡体位にし、毛布やコートなどを掛けて救急車を待ちます。

昏睡体位のとりかたは、体を横向きにし、上の方の脚を前に出します。上になった腕も折り曲げて、うつぶせに転がるのを防ぎます。吐物で窒息しないように顔を横向けにします。