知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

肺真菌症

これは、カンジダ・スペルギルスなどのカビの増殖によっておこる病気です。このカビは、人体の中に常在しているものなので、ふつうはカビに対する免疫があるのですが、多数増殖すると肺真菌症をおこします。体の抵抗力が低下しても発病します。ほかの病気で抗生物質を長期使用すると、このカビが増殖しはじめます。抗生物質を使うと、薬が効く細菌は、死滅しますが、効かない菌は増殖していきます。医療によってもおこってくる病気があるということを知っておいてください。肺真菌症が発病すると、咳と痰がおもな症状で、舌が黒くなってきたりもします。人によっては血たんがでることがあります。

子宮復古

産後は母体の復旧修理作業と同時に、母乳の分泌という作業が行われます。普及作業のとくにめだつのは子宮で、お産の直後は人の頭ほどあったものが、1週間でこぶしより小さくなってしまいます。お産した日か翌日に陣痛のような痛みがあるのは、子宮が収縮し小さくなるための痛みです。

意識を失ったとき

意識を失うと舌根がのどの奥に落ち込んだり、吐物がつまったりして気道をふさぎ、窒息する危険があります。まず、気道の確保を優先し、呼吸が止まっていたら人工呼吸を、出血があれば止めます。衣服をゆるめ、昏睡体位にし、毛布やコートなどを掛けて救急車を待ちます。

昏睡体位のとりかたは、体を横向きにし、上の方の脚を前に出します。上になった腕も折り曲げて、うつぶせに転がるのを防ぎます。吐物で窒息しないように顔を横向けにします。

肺化膿症

細菌感染によって肺に化膿性の炎症をおこし、肺組織の欠損をともなう病気です。この病気になると、寒気やふるえとともに高熱がでて、褐色の汚いたんがでてくるようになります。X線写真で空洞をみとめますが、結核の場合と違って空洞壁は厚く、その周囲に浸潤をみとめません。肺化膿症は40歳以上に多く、この病気をおこしやすくなっております。治療は、抗生物質を1か月くらい使うことによって、空洞も小さくなっていきます。

産後の経過の状態

お産は1週間もすれば、外見は普通の人と変わらなくなります。お産で何倍にも伸びた子宮の筋肉や傷ついた産道は、1週間の入院生活をおくれば元に戻りますが、妊娠前の状態になるには、だいたい8週間くらいはかかると思ってください。無理せず、時間をかけて回復を待つようにしましょう。