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知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

肺胞たんぱく症

これは肺胞に、脂質にとんだたんぱく様の物質がたまる、きわめてまれな病気になります。世界でもあんまりなく、日本でもすくないです。胸部X線写真では、両側肺に肺門部から蝶形にひろがるびまん性のやわらかな影をみとめます。症状は、進行性の呼吸困難で、二次感染を受けやすいのが特徴になっております。この原因は不明になっているので治療方法は難しくなります。

不妊症と人工授精

結婚して数年たっても妊娠しないのを不妊症といいます。不妊の原因は、夫婦いずれにあるはずです。女性側の原因としては、排卵障害と卵管閉鎖があります。排卵障害は婦人体温計で容易に知ることができます。排卵期を境にして体温が高低二相にわかれていれば排卵しています。低温ばかりつづくようなら、排卵していない証拠です。男性側の理由としては、精子の異常があげられます。泌尿器系の病気で精子がなかったり、運動していなかったりするもの、あとは、おたふくカゼが原因で精子に異常をきたしたものがあります。無排卵には、排卵のしくみから考え、ホルモン療法が行われます。卵管の閉鎖は簡単には元にもどりませんので、治療がとても難しいものになります。体外受精が行われる場合は、男性の精子が少なかったり、ホルモン療法や全身療法が行われます。人工授精は男性の精子を女性の子宮内に注入し、妊娠させようとするもので、夫婦間の人工授精が原則になっております。

腹部の大けが

鉄砲・ナイフ・ガラスなどによる出血をみる開放性損傷と、打撲、衝突、爆風などによる血をみない挫傷とがあります。腹部の大けがは、素人の応急処置の範囲を超えたものと考え、速やかに病院へ移送します。そのときに、傷をうけたときの状況を詳しくつたえることが大切です。肝臓、脾臓膵臓などの臓器や、大きな血管が損傷すると、腹腔内へ大量に出血しますが、外部からは見えません。このような場合は、顔面が蒼白となり、冷や汗をかき、失神することもあります。輸血、輸液を急ぐとともに速やかに診断を確定して緊急開腹手術をしなければなりません。

肺水腫

肺循環系のうっ血が高度のため、水分が肺胞や肺間質に漏れた状態をいいます。この状態は、僧帽弁狭窄、大動脈弁閉鎖不全、高血圧性心臓病などで、左室の機能が低下した場合におこりやすいものです。この症状は、呼吸困難、喘鳴、起坐呼吸、チアノーゼの怒張などがあり、多量の泡沫状のたんができるのが特徴です。聴診すると、全肺野で水泡性のラッセル音が聞こえてきます。酸素吸入のときに、加湿容器の水にアルコールを加えると除泡剤となって、泡だらけのたんがなくなり、呼吸が楽になります。

人工中絶

結核や心臓病などを合併した妊婦で、なりゆきによっては、生命に危険がおよび、妊娠を継続することがむりな場合があります。このような母体を保護するために、優生保護法が制定され、人工中絶が合法的に行われています。優生保護法によれば、精神病や遺伝疾患のほか、身体的または経済的理由から、母体の健康を著しく害するおそれのあるもの、および暴行など強姦されて妊娠した者には、指定医の判断で中絶を行うことができます。医学的に人工中絶とは、胎児を人工的に流産させることで、胎児が母体外で生命を維持できない妊娠第6月末までが中絶可能の条件になっております。第6月未満といっても技術的には初期の第2~3月と中期の第5~6月では大きな差があり、中期は小型の分娩をしなければなりませんから、1週間くらいの入院が必要になります。