知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

腹部の大けが

鉄砲・ナイフ・ガラスなどによる出血をみる開放性損傷と、打撲、衝突、爆風などによる血をみない挫傷とがあります。腹部の大けがは、素人の応急処置の範囲を超えたものと考え、速やかに病院へ移送します。そのときに、傷をうけたときの状況を詳しくつたえることが大切です。肝臓、脾臓膵臓などの臓器や、大きな血管が損傷すると、腹腔内へ大量に出血しますが、外部からは見えません。このような場合は、顔面が蒼白となり、冷や汗をかき、失神することもあります。輸血、輸液を急ぐとともに速やかに診断を確定して緊急開腹手術をしなければなりません。