知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

産後の注意

お産にかかったかなりの時間で、心身ともにぐったりと疲れていますので、お産の後は、疲労回復にはぐっすり眠ることが大事です。しかし、安静にしすぎてて、いつまでも寝たままでは、かえって回復が遅れてしまい、食欲もでてきませんので、ゆっくりでいいので動くようにしてください。お産後、2週間もすればシャワーを浴びることができ、3週間もすれば入浴もできるようになります。外に出るときは、ゆっくりと家の周りから始め、慣れてきたらお買い物にもいけるようになってきます。なるべく体力を回復するために消化が良くて栄養価の高い食べ物を選んでいただきましょう。

頭に怪我して意識がないとき

傷の部分に清潔なタオルを当て、軽く縛って救急車を呼びます。頭を打った直後、数分間意識を失い、すぐに回復するのは脳振盪といって、あまり心配はないです。意識がいったん回復したのち、頭痛がおこり、やがて意識がおかしくなり、吐いたりするときは、内出血の可能性があります。直ちに救急車を呼んでください。頭を打った直後から意識不明の状態が続くときは重傷です。呼吸を妨げないように横向きに寝かせ、頭だけややうつむきに近い位置にします。ただちに、救急車を呼んでください。

非定型抗酸菌症

結核菌に似た、非定型抗酸菌という菌でおこる病気です。これはおもに肺がおかされますが、髄膜、リンパ節、皮膚などもまれに病変をおこします。たんその他の材料を培養し、生えてきた抗酸菌を調べないと発見できません。症状は結核とよく似ております。毒力は弱く、全身あるいは居所の抵抗力の減弱があるときに発病するようです。大手術のあと副腎皮膚ステロイドホルモンの長期使用、糖尿病などの場合に問題となってきます。

産後の発熱

産後に多いのが発熱があります。産後3~4日してから微熱がでるのは、ほとんどは乳線がはれたり、軽い膀胱炎や尿道炎のためで心配はいりません。でも、38度以上も熱があるようなら、注意してください。乳腺炎や腎盂腎炎、あるいは子宮にばい菌が感染したためにおこる産褥熱の疑いがあります。産褥熱は抗生物質のおかげで最近は、すくなくなりましたが、産後の肥だちがわるいと昔いわれたもののおおくは、この産褥熱で、以前は産後婦死亡の首位を占めておりました。この予防は清潔にすることが第一です。

頭が怪我して出血している

人間の頭皮には血管の網のようなもので、しかもすぐ下に硬い頭蓋骨があるので、頭をぶつけると簡単に避けてしまい、ひどい出血をおこします。あわてずに清潔な布を当て、圧迫止血して、外科か脳神経外科にいって傷の処置を受けます。赤ちゃんと幼児では、出血性ショックをおこすことがありますが、大人が頭部からの出血だけで失血死することはきわめてまれです。