知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

肺サルコイドーシス

サルコイドーシスは、粟粒大ぐらいの淡紅色の結節がたくさんできる病気で肺やリンパ節のほか、皮膚、目、のど、耳下腺、肝臓、脾臓などをおかす原因不明の全身病です。しかし、肺に病変が現れる頻度が高く、胸部X線写真での異常影として発見される場合が多いのです。サルコイドーシスの初期は、まったく自覚症状がありません。結核の集団検診で肺門リンパ節がはれているのを偶然みつける場合が多いです。進行すると肺門リンパ節腫脹だけでなく、両肺野にびまん性の粒状影がでて、息切れを訴えるようになります。この多くは自然に治癒するもので治療を必要としない場合が多いです。