知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

人工中絶

結核や心臓病などを合併した妊婦で、なりゆきによっては、生命に危険がおよび、妊娠を継続することがむりな場合があります。このような母体を保護するために、優生保護法が制定され、人工中絶が合法的に行われています。優生保護法によれば、精神病や遺伝疾患のほか、身体的または経済的理由から、母体の健康を著しく害するおそれのあるもの、および暴行など強姦されて妊娠した者には、指定医の判断で中絶を行うことができます。医学的に人工中絶とは、胎児を人工的に流産させることで、胎児が母体外で生命を維持できない妊娠第6月末までが中絶可能の条件になっております。第6月未満といっても技術的には初期の第2~3月と中期の第5~6月では大きな差があり、中期は小型の分娩をしなければなりませんから、1週間くらいの入院が必要になります。