知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

赤ちゃんの入浴・衣服

入浴:この時期は、ベビーハウスを用います。日中の暖かいときを選び、授乳して1時間以上たってからにします。着替えの衣服などをそろえて、手順よく、1回10分ぐらいですませます。顔、頭は別に洗うのも良いと思います。石鹸は香料が少ない物を用います。入浴の後は、目をふき、耳や鼻も掃除します。口の中をふいてはいけません。

 

衣服:この時期の赤ちゃんは、まだ、体温の調節が上手にできません。寒い時期には、少し多めに着させます。何枚着せて、ふとんを何枚かけるかということは、室温によって決めなければいけません。暖房しているのに、冬だから多く着せるというのではいけません。目安としては、お母さんより1枚多く着せる程度にしてあげましょう。

傷の手当ての基本

傷は、体表を覆っている皮膚や粘膜だけの浅いものから、筋肉、骨、内臓に達する深いものまでありますが、手当の原則は同じになります。傷は、自然に治ろうとするものですから、その治癒機転を妨げないようにすることが大切です。手当の基本は、傷の清浄と消毒をして感染を防ぐこと、異物や、回復不能な組織を取り除くこと、出血を止めること、縫合すること、ガーゼで保護して傷を汚さないことなどになります。家庭での応急処置としてできることは、傷の程度によっておこなってください。

しゃっくり

しゃっくりとは、横隔神経が異常な刺激をうけたためにおこる、横隔膜の不随意性のけいれん状態です。急速な吸気とともに声門が閉じて特有な声がでます。しゃっくりの原因は、中枢性の場合と末梢性の場合とありますが、いずれにしても横隔膜への刺激が原因です。胃の膨満、胃拡張などは末梢性刺激の原因となり、脳炎脳出血、脳腫瘍などは中枢性刺激をおこします。多くは、一過性のもので自然にとまります。急いで食事をしたときにしばしばおこりますが、ふつうは数分で自然にとまり、無害です。しかし、長くつづくときは原因を確かめて、それにたいする原因療法を行ないます。

おむつ

おむつは、正方形のものと長方形のものとがあります。当てかたはいろいろありますが、またが、開くように当てることです。またあてを当て、腰をくるむときに、あしをこぶ巻きのようにしないで、動きやすくしてあげます。高さは、おへそがかくれない程度とします。おむつカバーは通気性のよいものにします。新生児のころは、たびたびおむつを交換するならば、おむつカバーをつけないでもよいのですが、おしっこの量が多くなれば使用します。おむつは、30組くらい、おむつカバーは3枚くらい準備しておきます。新生児では1日に20回以上おむつを汚すことが珍しくありません。おむつを換えるときは、お湯でよくふきます。おむつもおむつカバーも洗濯したあとは、日光に充分当てます。

こむらがえり

こむらがえりは、筋肉が、強く収縮して痙攣し、強い痛みがおこって足が動かせなくなります。水泳中におこるとこわいものになります。よくおこすのは、下腿三頭筋といって、足首の蹴りをする、ふくらはぎの筋肉になります。こむらがえりを起こしたときは、足の力を抜き、手で足先をにぎり、膝を伸ばした状態で、足先をそらせるように引っ張ります。この後に、筋肉を少し暖めてあげると楽になります。治っても、すぐに力をいれて筋肉を動かすと、再び痙攣を起こすことがありますので注意しましょう。