知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

縦隔気腫

食道穿孔、肺の外傷、気胸、気腹、あるいは激しいせきにともなって、縦隔内に空気がもれた状態を縦隔気腫といいます。多くの場合、頸部、前胸部の皮下気腫をともない、手で触れるとぱちぱちとした感じがあります。縦隔気腫は、食道鏡、胃鏡、腹腔鏡などの検査のあと発生することが多く、自然に吸収される場合が多いので臨床的にあまり重要でありません。縦隔気腫をおこした原因のほうが問題で、とくに外傷の有無は重大になります。