知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

急性縦隔炎

急性縦隔炎の多くは外傷、とくに食道の外傷性穿孔に続発したものです。原因は、内視鏡検査による損傷と、異物を誤飲したときの損傷がもっとも多くなっています。縦隔はリンパ組織に富んでいるので進展は早く、重篤な症状をおこしがちです。高熱を発し、胸骨裏面に強い胸痛があります。処置がおくれると予後がわるく、救急治療が必要です。治療としては、まず適切な抗生物質を使います。そして必要に応じ、開胸して排膿ドレナージをします。