知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

胸膜炎

胸膜に炎症がおこる病気です。胸膜炎の多くは隣接する臓器、とくに肺の炎症が直接胸膜に波及しておこります。しかし、遠く離れた臓器の炎症が血液などを通じて胸膜に波及することもあります。たとえば、リウマチ熱、リウマチ様関節炎、敗血症などでおこる胸膜炎もあります。特発性胸膜炎の大部分は結核性胸膜炎で、肺の小さな結核病巣、あるいは気管支周囲のリンパ節結核から、結核菌が胸膜をおかすのだと考えられています。胸膜炎で、もっとも多いのは、肺の炎症性の病気によるものですが、肺結核、肺化膿症、マイコプラズマ肺炎などが原因となります。また、肺梗塞が胸膜に接しておこると胸膜炎を誘発します。