知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

気管支炎

気管支炎には、急性気管支炎と慢性気管支炎がありますが、この2つの病気はまったく違う病気です。

●急性気管支炎:ウイルスや細菌の感染、または、粉麈や刺激性ガスの吸引でおこる気管支の急性炎症で、かぜやインフルエンザのときに併発しやすい病気です。かぜをひいて2~3日たっても熱が下がらず、せき、たんが続くときは、急性気管支炎を併発したと考えて間違いありません。このたんは、はじめは白くねばっこいもので、ひどくなると黄色の膿性たんとなってきます。

 

●慢性気管支炎:気管支への刺激が長期に、または、繰り返し起こったとき、多くは急性の症状がないまま発症します。この病気の大きな原因は、たばこになります。気管支粘膜の分泌過剰、気道の感染、気道の閉塞の三つが特徴で、最初は、長い日をかけて徐々に進展していきます。しかし、かぜ、急性気管支炎などを引き金として急に発症したようになることがあります。たばこを吸ったり、冷たい空気を吸うとせきこみます。この時の、たんは濃厚なゼラチン状だったり黄色のたんだったりします。たんが出にくくなってくるので、がんこなせきをするようになってきます。気道の炎症にたんがからまって気道閉塞がおこり、ぜーぜー、ひゅーひゅーと苦しくなってきます。これは気道が狭くなって空気がうまく流れなくなるためです。