知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

無痛分娩

分娩の推進力となっている陣痛のため、お産にはこれにともなう痛みがつきものです。この痛みを少しでもやわらげ、痛みを軽くしたいのは女性の夢でもあります。この痛みを取り除き、楽にお産をするのが無痛分娩です。これには、薬を用いるものと、心理効果を狙うものの二つがあります。一つは、精神安定剤や睡眠剤で痛みを軽くし、吸入麻酔などをつかっておこなわれます。薬のほうが効果はすぐれていますが、分娩時間が長引いたり赤ちゃんの仮死をおこす欠点があります。もう一つは、心理的効果をねらう方法は、効果は薬に劣っても副作用がなく、やり方によっては痛みをやわらげることができます。ラマーズ法や精神予防性無痛分娩、補助動作は、恐怖感や緊張感があれば、痛みがより強いということからヒントを得たもので、お産は痛いものという先入観を取り去れば、痛みはやわらぐというのがねらいです。