知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

心臓マッサージ

 心臓マッサージは、心臓が停止したと判断したら直ちに行います。心臓が止まると頸動脈の拍動が触れなくなります。意識を失って呼吸がもどらないときは、瞳孔は開き皮膚は紫色になります。最初に前胸部叩打法を行いましょう。胸骨の下半分を握り拳の小指側で1回強くたたくことによって心臓が再び動きだすことがあります。しかし、この方法は1回限りにしてください。心臓は一度止まっても刺激によってふたたび自分で動き始めやすいのですが、心臓が3分以上とまって中枢神経系に血液が流れないと脳は酸素不足になり、神経障害を残すことになり植物状態や脳死の危険をまねきます。心臓が再び動くまでがんばって心臓マッサージをおこない、医師に引き継ぐまでがんばってください。