知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

救命処置・病気と症状

中年以降は、脳卒中が多いです。

中年以降になってくると、意識をなくして倒れることが多くなってきております。中でも脳卒中は、危険な状態になっております。脳卒中は、脳の血管がやられる病気で、脳出血・脳血栓・脳梗塞があります。脳卒中の発作のおこりぐあいは、その種類によって違い…

糖尿病で意識を失いかけるとき

糖尿病で意識を失う人がいますが、これは非常に重症な場合になっています。症状がだんだん進んだ結果おこることになるので、ばったり倒れるようなことはありません。そのまま意識がもうろうとなる時期があるので、そのときはすぐに入院することが大切です。

てんかん・頸動脈洞過敏について

急に意識を失って倒れると同時に、体のけいれんがおこる病気は、おもに、てんかんになっております。生まれつき失神をおこしやすい体質の人があります。これは、頸動脈洞過敏になります。急に頭を後ろにそらしたり、頭を強く左右にまわしたり、腕を高く上げ…

大出血によっておこる失神

大出血で意識がうすれた場合はとても危険になります。意識がぼんやりとして、手足が冷たく、冷や汗をかき、脈がふられてないほど細く速く、呼吸も苦しそうになっているときは、ショックの状態であって、出血量がよほど多いと考えなければなりません。外傷に…

危険な熱射病

熱射病は、炎天下を長く歩いたあとや、高温の室内で作業をしたときなどにおこります。はじめのうちは、汗をかきますが、やがて汗がでなくなってきます。やがて、行動がひどくもうろうとなり、ふらふらとするような感じになります。しばらくして限界になると…

若い人は、脳貧血の発作が多いです。

若い人に増えてきたものに、意識を失う発作で、脳貧血があります。これは、長い朝礼や、歯・鼻の治療中などの時におこります。全身の血液が、反射的に腹腔内に多量に停滞し、体を循環する血液が一時的に急に不足する現象になります。顔色が青くなり、姿勢が…

意識がなくなって倒れてしまった

人が急に意識がなくなってしまうことを失神といい、そのようにして倒れることを卒倒といいます。簡単な場合は、しばらく寝かせておけば、自然に回復して完全にもとどおりになります。しかし、そのような外見だけの判断だと、特定の病気がひそんでいたりして…

急にがたがた震え出した

いつも元気だった人が、急に、寒い寒いといってがたがた震え出すことがあります。場合によっては、朝から体の具合が悪かったとか、多少の寒気を感じていたとかいうようなこともあります。がたがた震え始めた時は、どんなにたくさんの毛布や布団をかぶっても…

救急時の患者の運び方

応急手当がおわったら、一刻も早く専門的な治療が受けられる医療施設へ行くことが大切になります。でも、患者の扱いが乱暴だったり、運ぶ途中の不注意によって状態が悪くなることがあります。状況をよく判断し、必要な処置を続けながら運ぶようにします。患…

急性中毒になったときの応急処置

急性中毒は、毒物量が体内に入って、化学作用をおこしたときに死または、重い障害を与えるものによる障害をいいます。都市ガス、医薬品、アルコール、農薬などは、いずれも中毒の原因となりえます。

のどに魚の骨が刺さってしまった時

魚の骨が刺さるのは、舌の奥などの柔らかい部分になります。明るい場所で、口を大きく開けてスプーンの柄などで舌をそっと下に押して、のどをよく見て下さい。魚の骨がみつかったらピンセットでそっとつまみだしましょう。スプーンをあまり奥までいれると、…

口の中を怪我した時

小さな子供がヨチヨチ歩いていて、割りばし、木の枝、えんぴつなどを口にくわえていて転倒することがありますが、とても危険になります。転んだ衝撃で、刺さったり、口の中に穴が開いて、鼻孔までつきぬけることがあります。万が一、そうになってしまった場…

鼻出血

近年多いのが、鼻中隔前部のキーゼルバッハ部位からの出血です。この部位は、血管網の豊富なところで、小さな外傷ですぐ傷がつき出血します。出血が多いと後方から反対側の鼻へまわり、両側から出るように感じられます。 上体をおこして、頭部を高くします。…

鼻に異物が入りつまった時

小さい子は、よく、おもちゃやマメなどを口や鼻の中へ入れてしまうことがあります。また、兄弟がいたずらして入れてしまうこともあります。この入れたものを慌ててとろうとすると、かえって逆に押し込んでしまうことがあるので気をつけなくてはいけません。…

耳に虫がはいったとき

たまに、耳の穴に小さな虫がはいってくることがあります。虫がはいったときは、耳の穴に電灯を近づけるとでてくることがあります。カナブンなどの大きな虫は、外耳道の中で動き回り、虫が動く音が大きく聞こえます。また、皮膚をひっかき、痛みを感じますが…

耳に豆などを入れてしまったとき

子供は、小さな物、豆類・ビーズなどの小さなものを耳の中に入れてしまうことがあります。子供が耳に痛みを訴えたり、さかんに手で耳をいじっているときは、異物が入っていないかどうか確かめましょう。耳に入っているものを無理にとろうとすると、かえって…

目にゴミが入った時

目にゴミが入った時は、目をこすってはいけません。じっとしていると、小さなゴミなら涙と一緒に流れ出ていきます。また、とれないときは、洗面器に水道水を入れて顔をつけ、目をぱちぱちすると取れていきます。まばたきしてもとれないときは、綺麗なハンカ…

目を刺してしまったとき

目を刺してしまったときは、痛くてどうしょうもない状態になるかと思います。眼球壁の全層を貫くほどに深く刺してしまったのか?または、浅い傷なのかわかりませんが、重さに従って処理するという方針で、眼球の内容がでないように、あまり圧迫しないで、や…

目にボールなどが当たった時

目に野球のボールなどが当たってしまったときは、重い障害を受けることが多いです。前房に出血したり、眼底の網脈、脈結膜などが損傷をこうむるときがあります。眼球をあんまり圧迫しないで、清潔なタオルを何枚も折りたたんで、そっと目に当てるようにして…

虫に刺されたとき

虫に刺されたときは、数時間から1~2日でかゆみもはれも治りますが、ときには水疱をつくることもあります。また、虫に刺されたときは、以前に刺された跡までが赤くはれてくる人もいます。夏になってブヨに刺されると、なかなか治らず、やっと治っても冬に…

植物によるかぶれ

植物にさわることで、赤いブツブツができたり腫れたりすることがあります。原因ともなる植物にさわった手はなんともないのに、その手が触れた場所に症状が現れることがあります。かぶれは、植物にふれたことでおこります。こんなときは、すぐに触った手と、…

蛇に咬まれた時

毒蛇に咬まれたときは、2枚の鋭いカミソリで切られたような小さい牙のかみ傷あり、みるみるうちに強い痛みが広がってきます。すぐに赤く腫れあがり、どんどん上のほうにひろがっていきます。手当が遅れると大変な状態になってきます。 傷口の上位部、手や足…

犬に噛まれてしまったら

犬に噛まれてしまったときは、傷の処置も必要ですが、飼い主に狂犬病の予防注射を受けているかどうかを聞いてください。予防注射を受けていれば狂犬病ではないことが確認できます。しかし、噛んだ犬をみて異常があったり、不審な死を遂げるようなことがあっ…

動物に咬まれた時の対処方法

動物の歯による傷は、小さくても組織の挫滅を伴ううえに、口の中はいろいろな細菌の巣窟になっているので、感染をおこすことが多いです。犬には狂犬病の、鼠には鼠咬症の心配があり、毒蛇に咬まれると生命の危険さえあります。 動物に咬まれた時は、血をとめ…

靴ずれ

皮膚の一部が硬い履き物でこすられると炎症がおこり、水分がそこに集まって小さい水ぶくれができて、押されて痛みます。このままにしておくと、こすられて、水ぶくれは破れて、強い痛みがきます。これは、手足に汗をかきやすい人に多いそうです。 なってしま…

なま爪をはがしたとき

爪だけが綺麗に剥がれたときは、剥がれた爪をよく洗い、消毒をしてもとの位置に戻し、包帯などで圧迫固定をして、外科にかかります。戻された爪が爪母や爪下床を保護し、副木の役割をはたします。爪がひどく挫滅したときや、爪が裂けた場合は、爪母、爪下床…

すり傷の手当て

地面やコンクリートにすりつけてできた傷は、浅くても痛みが強く、また、泥や砂利などが付着し、細菌によって汚染されています。傷ができたら、水道の水と石鹸を使って汚れを洗い流し、オキシドールで消毒してから減菌ガーゼでおおいます。 にじみでた血液や…

刺し傷の手当

刺し傷は、傷口が小さく、止血が少ないので油断しがちですが、傷が深くて血管・神経が傷ついていると大変です。また、針や刃先の折れた物、泥などが傷の中に入り、化膿したり、破傷風にかかったりする危険もあります。傷口をよくみて調べてください。 傷口を…

切り傷、裂け傷の手当

刃物、ガラスなどの鋭利なもので切った傷は、出血は多いのですが、痛みは比較的軽いのが特徴になります。鉈のような刃先の鈍いものや、硬いものでたたき切られたような傷では、出血が少ないわりに痛みが強いものです。 傷ができたら、水道水と石鹸で傷口の汚…

傷の保護

傷の洗浄と消毒が終わったら傷を閉じ、ガーゼや包帯などでおおって保護し、自然治癒を助けます。開いた傷口は、浅くて小さい傷なら絆創膏やガーゼ付きの絆創膏を使って寄せ合わせます。その上から減菌ガーゼでおおいます。この処置で外気の刺激を避け、痛み…