知っておくと役に立つちょっとした医学

生命を助けるための応急処置や病気・症状等の知識を掲載していきます。

顔の怪我

顔に怪我をすると、初期治療が適切にされないと、目・鼻・耳・口などの機能が損なわれるだけでなく、日常の生活を営むうえで大きなハンディキャップになります。顔に大きな怪我をしている場合は、全身状態も速やかに判断することが大切ですが、気道の確保と止血を優先してください。出血のあるときは、顔の怪我なら圧迫による止血で十分です。でも、大きな血管が傷ついていたり骨折したりした場合は、大量に出血することがあります。綺麗な布で覆い、救急車を呼んでください。

無気肺

これは、外科手術後に、たんがうまく吐き出せないとき、異物を気道に吸い込んだとき、肺門部の腫瘍やリンパ節が気道を圧迫したとき、または、気管支粘膜が炎症をおこしてはれあがったときなど、気管支が閉じて空気が肺へ流出しないと無気肺がおこります。この状態になると、肺胞の空気は吸収され、肺のなかの空気はなくなって肺は縮小します。これが無気肺です。急に発生した無気肺は、二次的感染もおこりやすく、せき、たん、胸痛、呼吸困難などがおこります。

産後の注意

お産にかかったかなりの時間で、心身ともにぐったりと疲れていますので、お産の後は、疲労回復にはぐっすり眠ることが大事です。しかし、安静にしすぎてて、いつまでも寝たままでは、かえって回復が遅れてしまい、食欲もでてきませんので、ゆっくりでいいので動くようにしてください。お産後、2週間もすればシャワーを浴びることができ、3週間もすれば入浴もできるようになります。外に出るときは、ゆっくりと家の周りから始め、慣れてきたらお買い物にもいけるようになってきます。なるべく体力を回復するために消化が良くて栄養価の高い食べ物を選んでいただきましょう。

頭に怪我して意識がないとき

傷の部分に清潔なタオルを当て、軽く縛って救急車を呼びます。頭を打った直後、数分間意識を失い、すぐに回復するのは脳振盪といって、あまり心配はないです。意識がいったん回復したのち、頭痛がおこり、やがて意識がおかしくなり、吐いたりするときは、内出血の可能性があります。直ちに救急車を呼んでください。頭を打った直後から意識不明の状態が続くときは重傷です。呼吸を妨げないように横向きに寝かせ、頭だけややうつむきに近い位置にします。ただちに、救急車を呼んでください。

非定型抗酸菌症

結核菌に似た、非定型抗酸菌という菌でおこる病気です。これはおもに肺がおかされますが、髄膜、リンパ節、皮膚などもまれに病変をおこします。たんその他の材料を培養し、生えてきた抗酸菌を調べないと発見できません。症状は結核とよく似ております。毒力は弱く、全身あるいは居所の抵抗力の減弱があるときに発病するようです。大手術のあと副腎皮膚ステロイドホルモンの長期使用、糖尿病などの場合に問題となってきます。